オンライン決済サービスを選ぶ際に検討すべき点トップ5

1月 05日 2023 | PayPal editorial staff

オンライン決済サービスの選択は、お客様のビジネスの成功を左右する重要な決断のひとつです。ここでは、5つの重要なポイントをご紹介します。
法人レベルの企業では、異なるチャネルや地域で大量の決済を処理する必要があります。顧客に安全で快適な体験を提供するためには、すべてのプロセスが安全でシームレスでなければなりません。だからこそ、適切なオンライン決済サービスを選ぶことは、お客様のビジネスの成功を左右する、最も重要な決断の1つとなります。

オンライン決済システム導入の際は、何を基準にすればよいのかわかりづらく、複雑で困難に感じられるかもしれません。Googleで検索すると、何十社ものプロバイダーが見つかり、その多くが最高のソリューションを約束しています。数多くの選択肢がある中で、自社のビジネスニーズにとって、どのサードパーティの決済処理機能が最適なのか、どのように判断すればよいのでしょうか。この記事では、広範囲にわたる市場調査を行い、変化し続けるeコマース環境でビジネスを成功させるために決済システムのパートナーが提供すべき重要な機能を5つに絞り込みました。

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1. シームレスな決済体験を提供する
2019年には、世界中のデジタルショッピングカートの約70%が、決済体験への不満を理由として、購入が完了する前に放棄されました。1消費者は、特にスマートフォンやタブレットで買い物をしているときに、複雑な手続きを好みません。 また、彼らはデジタル経済に参加したいと考えているものの、モバイルデバイスでの取引、海外からの購入、高額な買い物、見知らぬ業者からの購入など、オンラインショッピングに不安を感じることも少なくありません。Ipsosの調査によると、消費者の30%が、オンラインで希望する決済方法がない場合、購入を断念すると回答しています。2ペイパルの調査によると、イギリス、アメリカ、ドイツ、オーストラリア、イタリア、スペイン、ブラジルの消費者は、ペイパルを提供しているオンラインビジネスから購入する可能性が高いことがわかりました。また、この調査では、ペイパルが決済オプションとして利用可能な場合、消費者の購入意欲が54%増加することが示されています。

eコマースサイトのコンバージョンを高め、リピート購入を促進するためには、豊富な決済方法を備えたシームレスな決済体験が不可欠です。例えば、法人企業向けPayPal Commerce Platformは、最適化されたクラウドベースの処理により、顧客は多様なチャネルを使用して、少ないクリック数で迅速に決済を行うことができます。また、クレジットカードやデビットカード、PayPal Checkout、PayPal Walletなどのモバイルウォレットなど、豊富な決済方法が用意されており、これらすべてに1つの決済処理機能の統合を通じてアクセスすることができます。お客様がウェブストアを離れることなく、希望する方法で支払いができるようにするためには、信頼できるグローバルなオンライン決済サービスが必要です。

顧客の購買行動を知れば知るほど、彼らのニーズに合ったマーケティング手段を計画することができます。ペイパルの詳細なレポートと分析機能により、消費者データとインサイトを活用して、より効果的で正確なマーケティングプログラムを作成することができます。例えば、ペイパルのインサイトレポートでは、単に取引の規模や量を示すだけでなく、お客様のビジネスを詳しく分析します。また、世界中の顧客の地理的な位置だけでなく、性別、年齢、収入層などの顧客の属性や、履歴や評判に基づいたペイパルスコアなど、包括的な情報を得ることができます。さらに、新規顧客かリピーターか、売上コンバージョンがモバイルとデスクトップのどちらで得られたかなどを分析し、より深く掘り下げていきます。

2. 多様な通貨に対応し、現地の決済方法を提供する
eコマースやモバイル決済技術が国境を越えて普及する中、企業は事業のグローバル展開を目指しています。しかし、変化の激しいグローバルな状況では、規制やコンプライアンスに関する法律の違いが障壁となり、事業拡大には多大なコストと労力がかかります。例えば、企業が現地通貨での支払いに対応できない場合、顧客は対応可能な別の企業を探すことになります。

世界中の顧客にローカルなショッピング体験を提供するために、200以上の国と100以上の通貨で支払いを受け付け処理できる、オンライン決済サービスの導入を検討しましょう。法人企業向けPayPal Commerce Platformは、世界中の4億人以上のアクティブなペイパルユーザーへのアクセスを可能にします。3ペイパルの技術やツールを活用することで、リスクを管理し、決済時の摩擦を軽減し、さらには顧客の信頼を維持することができます。また、WeChat Pay、AliPay、JCBといったローカルな決済方法も提供しています。ペイパルのグローバルな知識と現地での確立された立場を利用して、お客様のビジネスを世界的に成長させるために必要なサポートを受けることができます。

3. ビジネスの柔軟性と拡張性の向上
ビジネス向けの決済処理は、eコマースを取り巻く環境の中で急速に進化しており、現段階で顧客に人気の決済方法を提供するだけでは不十分です。新しい決済方法が利用可能になったときに、それを取り入れる柔軟さを保ちながら、様々な市場の需要に対応できるようにしなければなりません。つまり、開発者にとって新たな問題を引き起こすことなく、市場の状況や顧客のニーズの変化に対応できるような、スケーラブルなオンライン決済サービスを提供するプラットフォームが求められています。

複数の技術を統合しようとすると、複雑なプロセスが必要になります。ペイパルを使用している企業は、数行のコードを追加するだけで、新しい決済方法を簡単に追加することができます。また、ビジネスの成長や顧客の好みの変化に合わせて、サードパーティパートナーからのネイティブ購入、定期払いやサブスクリプションなどの決済機能を追加することが可能です。これらの機能は、1つの統合と資金決済用の1つのアカウントだけで実現できます。さらに、カスタマイズ可能なソフトウェア開発キット(SDK)により、技術スタックを増やすことなく、新しいチャネルや市場に向けてシームレスに拡張することができます。

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4. 業務効率の向上
様々なゲートウェイや複数の決済システムを利用している場合、決済データを包括的に把握することは困難です。また、従業員のトレーニングや各プラットフォームの管理に必要な時間とリソースについても考慮する必要があります。さらに、チャージバックの処理は、チームがより戦略的な業務に集中するのを妨げる、時間のかかるプロセスです。ビジネスを効果的に拡大するためには、決済プロセスの効率を可能な限り最適化する必要があります。

法人企業向けPayPal Commerce Platformは、データに基づいた意思決定を行うことで、バックオフィス業務の負担を最小限に抑えることができます。ユーザーフレンドリーなダッシュボードでは、1つの場所から、異議申し立てや検証を含むすべての決済を取引レベルで包括的に確認できます。例えば、問題解決センターでは、世界中の買い手と売り手が、アカウントのダッシュボードから簡単にコミュニケーションをとり、異議申し立てを解決することができます。さらに安心してご利用いただくために、チャージバックや異議申し立てに関する個別のサポートを提供しています。また、チャージバックプロセスを管理するためのサードパーティツールを簡単に統合することができます。

5. コンプライアンスの簡素化とリスクの軽減
コンプライアンスと不正防止は、ビジネスの運営とブランドの評判を保護する上での基礎となります。法人企業は年間数百万件の取引を行っており、不正防止規制が厳し過ぎると、正当な取引が拒否され潜在的な顧客を失ってしまうことになります。このようなコストを抑制するために、優れた決済処理機能は効果的な不正管理ツールを提供することで、企業が疑わしい取引について迅速かつ十分な情報に基づいた判断を下し、ルールを策定することをサポートしています。

法人企業向けPayPal Commerce Platformは、企業がリスクを管理するために必要なツールを提供します。PayPal Fraud Protectionは、業界最高水準の不正防止技術であるSimilityを搭載した次世代アプリケーションで、承認率に影響を与えることなく、機械学習技術を用いて企業の不正検知を支援します。Similityは、刻々と変化するグローバルな不正行為の傾向をリアルタイムで分析し、システム全体の最適化につなげるとともに、企業が異なるチャネルや市場で独自のルールを設定できるようにします。また、PayPalは、ネットワークトークン化や暗号化などの最新のセキュリティプロトコルを使用して、お客様のビジネスの不正対策を支援します。

法人企業向けPayPal Commerce Platformは、PCI DSS(業界最高水準)に準拠したオンライン決済サービスのプロバイダーとして、企業のSAQ AレベルのPCIコンプライアンス検証を受ける資格の取得をサポートします。200以上の市場に対応している法人企業向けPayPal Commerce Platformは、ビジネスを行う地域を問わず、コンプライアンスや規制要件に対応することができます。さらに、ペイパルによる不正利用の検知と監視は、24時間365日体制で行われています。取引の大小にかかわらず監視を行っているため、企業は90%(業界標準を300ベーシスポイント上回る)4という高い承認率を実現し、支払い詐欺による損失を減らすことができます。

まとめ
オンライン決済サービスが提供すべき決済機能や価値として、シンプルさ、セキュリティ、シームレスであることなどが挙げられます。消費者は、慣れないオンライン決済方法を理解するために時間を費やすことを好みません。デスクトップ、スマートフォン、タブレットのいずれを使用していても、直感的なユーザーインターフェース、少ないクリック数、購入のたびにクレジットカードやデビットカードの番号を繰り返し入力する必要のない簡単な決済方法を求めています。

法人企業向けPayPal Commerce Platformでは、様々なチャネルや店舗での顧客の決済体験を簡単にデザインし、最適化することができます。世界有数のオンライン決済サービスを提供するペイパルは、デジタルウォレット、クレジットカード、デビットカードに加えて、代替決済方法を提供しています。これにより、顧客はどこにいても好みの決済方法を選択することができ、結果として、彼らにとってより簡単で便利なものになります。

ビジネスの成長に伴い、企業のニーズを満たす拡張性と安全性を備えた包括的なプラットフォームやオンライン決済サービスが必要になります。法人企業向けPayPal Commerce Platformでは、消費者や経済の動向を把握するために必要なツールを用いて、変化するeコマースの世界を模索する際に、より多くの選択肢とコントロール能力を得ることができます。また、お客様のビジネスを保護するために、チャージバックの自動化、リアルタイムの不正防止、AIによるリスクインテリジェンスサービスなどを含む、カスタマイズ可能で包括的な不正防止ツールを用意しています。

要するに、決済処理は顧客のショッピング体験を向上させるものであり、障害となってはなりません。コンバージョンを促進して収益を上げるには、ショッピングカートからバックエンドの段階まで、決済プロセスのあらゆる側面を最適化する必要があります。法人企業向けPayPal Commerceは、お客様のビジネス目標を円滑に達成する上で必要なサポートを提供します。決済の新時代を迎え、フリクションレスなeコマースを実現するための方法については、こちらをご覧ください。
この記事の内容は、情報提供のみを目的としています。ビジネス上の意思決定を行う前には、必ず独立した専門家による会計、財務、法律のアドバイスを受けてください。

出典:

1 Statista、Online shopping cart abandonment rate worldwide from 2006 to 2019、2019年3月28日。

2 2018年10月にペイパルが委託し、Ipsos MORI Conjoint Researchが実施したオンライン調査。調査は7つの市場(英国、ドイツ、イタリア、スペイン、米国、オーストラリア、ブラジル)で実施され、各市場の回答者数1,500人/総回答者数10,500人(うちペイパルユーザー6,930人)。
https://www.paypal.com/sg/brc/article/people-are-more-willing-to-buy-when-business-accepts-paypal

3 PayPal Reports Third Quarter 2020 Results、2020年11月2日。

4 ペイパルが委託した調査。3ヶ月間(2019年4月~6月)でアメリカ、イギリス、オーストラリア、フランス、スペインの主要な決済ネットワークと比較して承認率をベンチマーク。最初の請求書提示に基づく。
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